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住宅ローンの返済が厳しくて、家を売却して中古マンションに引越される方も多いと言われています。

特に、ボーナスが減額されたり出なくなった方に多いそうで、今の時代、何も珍しい話ではないそうです。

その際、売却をして生活に負担の少ない安い中古マンションを購入し、そちらに引越しされるケースも多いそうです。

 

この時、絶対に気を付けないといけないのが、購入後のマンションで支払いが必要になる「修繕管理費」です。

これは、住人同士で積み立てているお金で、将来、マンションのひび割れを直したり、塗装をしたりと、修理にかかる巨額の費用に備えて貯めるものです。

これが問題になるのが、すでに築年数を30年近く迎えている物件です。

 

最近は売りに出している部屋だけを大規模なリノベーションをしている部屋もあるので、一見するとまるで新築のように見えます。

でも、部屋は新築のようでも、建物のコンクリートや鉄骨、それに表面の塗装などは確実に老朽化してて、特にガス管や水道管、排水管など、もしもコンクリートに埋められているような建物ですと、部分的な修復が難しく、漏れてるところを突き止められません。

そうなると、何十メートルもの管をやり替える必要があり、しかも、それらの管の寿命は、どの部屋も似てて、次々と修理が必要になってきます。

また、屋上や外壁のひび割れなどからの雨漏りも増えてきますし、雨漏りの修理ほど難しいものってないんです。

私の知り合いにも、マンションのオーナーさんが沢山いますが、何年も同じ雨漏り箇所の対策をし続けている方もいます。

巨額の費用を払って直ったと思っても、年に1度や数年に1度の強烈な雨の際に、同じところがどうしても雨漏りを起こして、部屋が水浸しになることもあるそうです。それだけで数年の間に百万円払う事なんて十分にありえるそうですよ。

修理積立金でまかなえばいいのでは?

いいえ・・・・とてもじゃないですけど通常は積立金では足りません。

特に、月の修繕積立金が1万円程度や、ひどい時には5千円なんてところもあって、こんな少額のお金を貯めても足りません。

賃貸マンションに住んでいれば、家賃以外にこれらのお金を払う必要はありませんが、マンションを購入するとこういった修理のお金が足りなくなるという自体が発生するんです。新築のうちは修理なんていりませんが、中古マンションを買う怖さはここにあるんです。

修繕積立金が足りずに治せないとどうなる?

通常、マンションでは何事を決めるにも総会が行なれ、住人による多数決で決められます。

過半数が「治さない」となれば、例えボロボロになってきたマンションもそのまま放置されます。

当然、どんどんボロボロになってきます。

ボロボロになり過ぎると、いざ売ろうとした時に、どれだけ安くしても売れないかもしれません。

 

反対に過半数が「治す」となれば、そこに住んでいる以上は従うしかありません。

もし、マンションに空き室が多くて住んでる世帯(部屋)が少ない場合には、1世帯が10万円の支払いとなれば、嫌でも払うしかありません。

しかも、こんな事が何年も続くかもしれません・・・

 

もしも、何十年も住み続けたところなら納得できるかもしれませんが、中古で購入して引っ越ししてから1年やそこらで修理費用を請求されてもこまりますよね。

でも、今の日本のマンションの多くは、ほとんど修繕積立金なんてありません。

その理由は、新築販売のマンションのチラシを見ればすぐに分かるんですけど、大抵のところは、月額5千円の修繕積立金なんてところがゴロゴロあります。

プロからすると、どう考えてもそんなはした金では将来足りない事は明白なんですけど、最初から毎月2万円なんて事にすると、マンションが売れません。

販売業者は、新築マンションを売りやすくするために、修繕積立金をギリギリまで少額にして負担のなさそうな5千円なんて事にしているんです。

本当なら、ごく普通のマンションでも月に2万円は貯めていかないと足りないという話もあるくらいです。

お金のある人は、新築のマンションに住んで、老朽化が始まる頃には、また違う新しいマンションに引っ越しをします。

貧乏くじを引くのは、値段の安さに魅了されて、破格の中古マンションを購入される方なんです。

そうならないように、修繕積立金がどの程度しっかりしているマンションか?事前にチェックをされてみてください。

 

それと、最も大切な事は、まず「売る家」をちゃんと適正価格で売れているか?という事です。

最初に、ここで失敗して安値で売ってしまうと、取り返しがつきません。

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