今回の体験談は、IT系のお仕事をされている51歳の男性のお話です。
この男性は車が趣味でしたが10年前に独立してからは奥さんの手前もあり趣味を控えて普通車1台だけの生活をされていたそうです。そんななか、事業が順調に拡大となり趣味の車が解禁となったために家も買い替えたという羨ましいお話です。
渋谷にある大手IT系企業から独立して10年に
私は51歳で妻は48歳、子供は中学生の息子と娘がいます。もともと大手のIT系企業に勤務をしていましたが、10年前に独立をして千葉にあるマイホームの一室を事務所として事業を行ってきました。
と言っても、私の仕事は主に獲得してきた仕事を外注さんに依頼するのが主なために従業員のようなものもいませんし、事務所といっても簡単なオフィス用品が揃ってるただの部屋です。
こんな部屋で10年ほどコツコツとやってきた甲斐があり、おかげさまで何とかパートさんを5人は雇用できるまでとなり、妻にも趣味の車を解禁してもらえるまでになりました。
欲しかったGTRという車はうちの車庫に入らないことが発覚
以前からずっと欲しかった日産のGTRはボディーサイズがかなり大きく、横幅が約1.9メール(正確には1895ミリ)にもなります。恥ずかしながら20年前に購入した我が家の車庫には妻の車とGTRが2台並ぶ隙間がありません。
10年くらい前なら近所に空き地があったのでそこを月1万円も出せば借りることができましたが、ここ最近は住宅だらけとなり、貸してもらえる土地は全て消滅しました。
そこで築20年を超えた古い事務所(部屋)から、パートさんにも仕事をしてもらいやすい広い部屋のある物件に買い替えしようということになりました。
まずは近所の不動産屋に3社声をかけて見積をもらうと、ほぼ土地値にしかならないという事が分かりました。建物に価値が残っていないと分かってからは「売るのが寂しい」という気持ちをスパッと切り捨てることができましたね。
買い替える物件はまさに希望通りのガレージが備わっていました
土地値でもいいから売ってもらうことにし、私達夫婦は同じ街に気に入った新築並の中古住宅を見つけたのでそちらに買い替えをしました。
この新築並の住宅を気に入った理由は値引が大きく効いたことと、大きなガレージが備わっていることでした。前の住人さんはセコムも契約していたようで、ガレージにはセコムのステッカーも残っていました。
ガレージはシャッターをしている間もちゃんと風通しを維持できるように換気扇も備わっており、ガレージの壁面には断熱材も入り、クーラーもついており、前所有者さんはかなり拘っていたようです。
※不動産屋さんの話だとポルシェなど複数台を保有されていたそうですが、ハワイに移住するとかで売却をされることになったそうです。ハワイ移住ができるなら私も車の趣味は諦められるかもしれませんね。羨ましいです。
家を売るにはローンの残高をまとめて払わないといけないと初めて知りました
今まで家を手放したことがなかったので知りませんでしたが、ローンが残ってる不動産を売る場合には、その残りの金額をまとめて全部払わないと売却をしちゃいけないんですね。
51歳にして初めて知りました。てっきり新しい方のローンが通れば、2つのローンを並行して払えばいいのかと気楽に考えていたからです。
ちなみに、売却する方のローンは残りが250万円となっていましたので、この事実を知ってから一週間後には全額まとめて払い、抵当権が残っていたのものも外してもらいました。これで売るも煮るも私の自由となったわけです。
これを売却を頼んでる不動産屋さんには恥ずかしいので最後まで「頼んでから知った」なんて言いませんでした。
また、不動産屋さんが私に「まとめて払えますか?」と確認をしなかったのも残りが250万円だったからだと思います。普通は事前に確認をしてくれないと、私みたいに素人丸出しの人はいくら50歳を超えてても知りませんから困りますよね。。。
新しい家は6200万円で購入し古い方は1500万円で売却
事業がトントン拍子であることと、事業内容がIT系ということもあり利益率が非常に高いこともあって銀行での6200万円の購入ローン審査は難なくクリアできました。
なお、古い家の売れた1500万円は次の家を買うための頭金に回し、さらに手元にある資金の1000万円も合わせて6200万円のうち頭金に約2500万円を入れることにしました。
新しいローン審査には当初は頭金1250万円あれば大丈夫と言われていたことと、古い方も売れるのは間違いなくて時間の問題と太鼓判を押されていたので、売り出し中にも関わらず先に新しい家に引越しを済ませてしまいました。
実はまだガレージにはGTRは無くて、オーダーをした後の納車待ちの状態です。まだ数ヶ月はかかるようで、今はそれまで楽しめるように中古で購入した古いGTRに乗っています。
バブルの終わりに乗っていた32型のGTRというもので、今から20年ほど前のGTRになります。今はガレージで仕事の合間にコーヒーを飲みながらガラスコーティングをしてツヤツヤの車を見ながら息抜きをしています。
大きなガレージのある物件に買い替えをした私の反省点
夢だった大きなガレージつきの物件を手にいれたわけですが、唯一と言ってよい反省点があります。それは何も深く考えずに買ってしまったことです。
いずれ今の物件は息子や娘が住むか処分をするか選択を迫られることになると思いますが、その時に大きなガレージがついた物件というのは値落ちが大きかったり、売れづらいはずです。どうせなら処分が簡単な家の方が子供のためにはよかったのかな?と反省もしているんです。
特殊な物件がもつ良さは時として諸刃の剣になります
大きなガレージがついた物件は、私のように「どうしても欲しい」という人には売れますが、ごく普通の家を探している人にはむしろ魅力が半減となります。
なぜなら不必要な部分が値段を上げているからです。同じ値段でついてくるならまだしも、ガレージがなければ1000万円程度は売値が下がるはずです。
しかも、大きなガレージの場合には固定資産税もバカにはなりませんし、調子に乗ってエアコンをつけてると電気代が跳ね上がって奥さんに叱られることになります。そんな物件はホントに好きな人にしか売れませんよね。
また、私は今回の購入時に7000万から6200万へと800万円の値引きを求めて成功したわけですが、この理由も今なら分かります。
上記のように簡単には売れないから値引きをしてでも売らないといつまでも売れないかもしれないという恐怖があるからです。きっともう数百万円の値引きは粘れば手に入っていたと思います。
つまり、何かしら特徴のある物件というのは、売れる相手が限られ、大きな値引を求められる可能性もあるということになります。これが諸刃の剣だな・・・と私が感じた点です。