インスペクション住宅診断とは メリットとデメリットや依頼方法も
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家を売る人の中にはホームインスペクション、つまり「住宅診断」を受けた方が高くスムーズに売れるんじゃないか?と思う人も多いと思います。

そこで、現役大家であるファイナンシャルプランナーでもある私がインスペクションの詳細からメリット・デメリット、依頼の仕方などの注意点をご紹介します。

インスペクション(住宅診断)とは

中古住宅を購入する際、「リノベーション済」と記載された住宅なら安心できると思っていませんか?しかし、どこをどのようにリノベーションしたのかというのは素人ではわかりにくい箇所もあります。

 

もしかしたら見えないところは虚偽かもしれませんからね・・・、そんな時に心強いのが「ホームインスペクション」です。ホームインスペクションとは住宅診断のことを言い、家の劣化状況など、住宅の質などを破壊しない範囲でチェックします。

 

チェックする人のことはホームインスペクターと呼び、第三者目線から診断してくれるので安心です。いわば家の健康診断であり、中古住宅を購入する前に頼んでおけばプロ目線による住宅情報がわかるようになります。

 

このホームインスペクションはまだ日本ではメジャーではありませんが、アメリカではどんどん当たり前のこととなってきています。この影響もあってか、2018年に日本でもホームインスペクションの説明が中古住宅取引の際に義務化されました

 

言われてみれば、今までは家の仕組みがわからないまま見たままで中古住宅を購入していたとすればそれは怖い話です。家の内部まで見られないので詳細な診断とは言えませんが、プロによる診断をしておくことでより安心してそれから先何十年も住めるようになります。

インスペクションを受けるメリットとデメリット

売り家にインスペクションを受けるメリット

家を売る人がホームインスペクションを受けるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。最大のメリットとしては、やはり住宅の専門家が診断してくれるという安心感を買い手に与えられるです。

 

多くの買い手は、引き渡し後の後々メンテナンス費用がかかってくることを恐れていますが、インスペクションはそれをかなりの確率で回避できるわけです。それに、インスペクションを受けた売り家は、買い手側がローンを利用する際にも有利に働きます。

 

また、診断をする際にはインスペクターに任せきりではなく同席することができます。これによってどこの診断をしてくれているのかがわかり、同時に説明を受けることができます。もし説明を受けるのが不安なら売却依頼をする不動産屋さんに立ち会ってもらうのも良いと思いますよ。

ちなみに、書面で説明されるよりもわかりやすく、住宅に関して知識がない素人でもわかりやすいですよ。

 

これならどこが良くてどこに注意が必要かわかった状態で売却を検討できるので、後悔のない売り方が可能です。家を売ることは一生で一度あるかどうかですから売り主にだけのメリットではなく買い手にもメリットなので、まさにWin-Winと言えます。

 

もし劣化が進んでいるところがあるとしても、それはいつごろ、どれくらいの費用をかけて修理すれば良いのかなどもわかり、修繕せずに売るか、それとも修繕をしてその分を売値に上乗せして安心感アピールをして売るか?戦略が立てやすくなります。

売り家にインスペクションを受けるデメリット

ホームインスペクションをする際には手続きなどが必要になることと、人で言うところの人間ドックのようなもので、決して乗り気で楽しく受けられるものではないため、やや面倒です。

 

また、これは他のサービスにも言えることなのですが、インスペクションを担当するインスペクターや業者によって質に差があります

 

プロとは言ってもその中にもレベルがあるわけで、良いところに当たるかどうかは運となることもあります。口コミやレビューを見ようにも、一般の人が自力で探す場合にはやはりメジャーになっていないことから情報不足のなかで業者選びをすることになるリスクがあります。

インスペクションを受ける際の注意点

インスペクションは売り家の現状が知れるため、買い手側に安心感を与えられるため非常に有効な手ですが、受ける際には注意点があります。それは、住宅破壊をしない診断しかしないため壁の中の結露の見落としなどが発生する可能性はゼロではないということです。

 

インスペクションでは特に問題なさそうな家だったけれど、見えない部分に後からボロが出てきたということもあり得るのです。ここは初めからわかった上で依頼しましょう。

インスペクションはどこに依頼すればいい?

実際にインスペクションを依頼する場合には、通常は個人で探すなら国土交通省の「既存住宅状況調査技術者検索ページ」から業者検索をすることができます・・・

でも、私や周囲で家を売り慣れている全国の大家仲間はこの選び方はせずに、以下の選び方をしてます。

 

それは、大手の不動産一括査定サービスを利用して不動産屋を選び、そこの不動産屋にインスペクション業者を手配してもらうやり方です。

参考にどうぞ→ 日本最大級の「不動産一括査定サービス」についての過去記事です

 

これ以上に完璧な不動産屋選びの方法とインスペクション業者選びの方法はないと思ってます。

 

その理由は、不動産屋にもインスペクション業者にも悪徳業者なども少なからず存在していますがそれらを避けることができるからです。

通常、素人では本来不要な修繕や高額費用を請求されても気づけませんし、悪徳業者同士が裏で繋がってて、巧妙にリフォーム業者に高額なリフィームを手配して儲けるような悪徳業者もいます。

 

でも、不動産の一括査定サービスに登録されている不動産屋は、登録前に厳しい審査を受けてクリアした優良業者しかいないので安心なんです。

優良業者の仕事仲間はやはり優良業者で、紹介してくれるインスペクション業者も優良業者だと言えるわけです。

 

また、家を売るには複数業者から査定をもらい、最も相性が良い「高額査定」をつけてくれる業者に依頼するのが鉄則です。

あなたの家を売るのに最高の不動産屋選びと、信頼できるインスペクションの両方がセットになれば、どんな築古の売り家でももう怖いものなしですよ。