リストラされそうなら家を売るべきか?
その疑問にFP(ファイナンシャルプランナー)でもあり、現役の大家でもある僕が過去の相談をもとに紹介してみたいと思います。
すでにリストラされてしまった人はもちろん、これからリストラの心配がある人にも「景気が良い今なら」間に合う必見の情報です。
リストラされそうな時に家を売るべきか?FPであり大家でもある私の答えは
リストラされそうな時に家を売るべきか?という質問には、FP(ファイナンシャルプランナー)でもあり、大家業の都合で家を何度も売却してきた経験がある私が言えることは・・・
「世間の景気が良さそうなら今のうちに売るべき」です。
すでにリストラされている場合にも、これから対象になりそうな人も、すぐに売却してまとまった現金を持って置くほうが精神的に楽だからです。
昔から「貧すれば鈍する」という言葉があるように、金銭的な余裕がなくなると人は冷静な判断ができなくなるものです。
それに、もうお気づきだと思いますが、持ち家は固定資産税やら保険やら修繕の心配など、とにかく金食い虫です。
まとまった現金にした後は賃貸物件で暮らす方がファイナンシャルプランナーの私の意見としても、今の時代に合ったライフスタイルだと思いますよ。
関連記事 → 家に住んだままで売れますか?
家を売るには今はすごく追い風になっています
幸い、今はアベノミクス効果もあってか?景気が良いとされています。実感がない方も多いかもしれませんが中古の家を探している人の中には建設関連の仕事等で景気の良い人は全国にいるんです。
(当然ですが、景気が良いのはいつ終わるか分かりませんよ。)
景気が良いということは家を売る場合でも良い値段で売れやすいということです。売れやすい理由は2つあります。
- 景気が良いから中古物件を買う人に勢いがある
- 景気が良いから住宅ローンの審査がゆるい
景気が良いから中古物件を買う人に勢いがある
景気が良い時には、中古物件を買おうとしている人にも予算的に余裕があるので、買うための決断をしてもらいやすい傾向があります。
そう言うと、人によっては「景気が良いなら新築や築浅を買うのでは?」と思われるかもしれませんが・・・
実は、今の20代や30代の世代にはかつてのリーマンショックなどで不景気になった時代を知っている人が多いため、必ずしも新しい物件を買うわけじゃありません。堅実なんです。
それに、近頃は中古住宅を購入して大規模に内装をやりかえるリノベーションも流行っているので、あえて予算を少なく抑えて購入した古い家に500万円くらいのリノベーション費用をかけて新築並に変心させる人もいるので売りやすいんです。
景気が良いから住宅ローンの審査がゆるい
景気が良いと住宅ローンの審査がゆるいというのも、家を買う人にとっては追い風です。これは新築でも中古物件でも共通していることです。
また、最近は銀行の不正融資などがニュースに出ることも多いですが、その背景には企業がお金を借りてくれないことがあります。
銀行はお金を貸した時の利息で儲けを出すわけですが、企業が借りてくれないから個人の住宅ローンには審査を緩くしてでもバンバン貸してしまう傾向があるんです。
もちろんこれは全部の銀行ではありませんが、だいたいどこの銀行も「借りて欲しい」というスタンスには変わりありません。
だから、もしあなたがリストラを理由に家や土地を売ろうかと迷われているなら、こんな売りやすいタイミングに乗らないのは勿体無いと思うんです。
住宅ローン途中でも家は売ることができます
住宅ローン途中での家は売ることができますが、その場合には原則として残りのローンを一括返済する必要があります。
ただし、売却したお金を使って一括返済ができるので売れた金額と預貯金を合せて払うことが可能です。
こちらの過去記事で詳しく紹介しています → ローン途中の家を売る方法について
もし家が売れる金額と預貯金を合計してもローンの残高に足りなさそうな場合には、日頃お世話になってる銀行に融資相談をするか、あえて次の住まいを賃貸にせず相当安い家に買い替えをして少額の住宅ローンに組み替えるという手もあります。
どちらかと言えば、不足分の金額だけを融資してもらう方が無難です。
ただし、いずれの方法もリストラされた後に無職の状態では審査が厳しいですのでご注意ください。
リストラを機に家を貸すなら売った方が良い(大家だから断言します!)
もしもリストラを機に家を貸して賃貸収入を見込もうとされているなら、絶対に売れるうちに売ってしまった方が得策です。
私は複数の一軒家を利用した現役の大家もしているので断言をします!
「売るか貸すか」には関連記事もあるのでぜひ参考にしてみてください
貸すより売った方が良い理由は、家賃収入は安定した収入にはなるけど出費も多いうえに空室リスクもあるからです。
もし、貸家を5軒や10軒といった数を持てば仮に半分が空室になっても収入は続きますが、1軒だけだと1年間ずっと空室なら大変なことになりますよね。
それに、家賃収入が入っても当然そこには所得税や固定資産税が掛りますし、修繕費用も貯めていかなくてはいけません。
また、なかには家賃滞納をされるリスクもあります。今の法律では追い出したくても簡単には出せないので下手すれば何年もタダで住まわせるリスクも覚悟が必要です。
(いくら好印象な人でも滞納するしないは全く関係ないんですよ・・・)
家を貸すということは、換金性のある大きな資産を人に預けるようなものです。退去してもらえない限りは売ることもできませんから、万が一に生活費のためなどに家や土地を売りたくなっても売るに売れなくなるので大変なことになりますよ。