家を売りに出しても思うように売れなくて困っている方も多いと思いますが、そんな時には様々な原因が考えられます。
例えば、内覧がちゃんと入ってるか?それとも内覧すらろくに入っていないか?が最初の大きな分かれ道です。(内覧=家の見学)
今回は、内覧が入っているのに風呂の浴槽に色素沈着があったせいで印象が悪くなり売れなかったケースについてご紹介してみたいと思います。
白い浴槽や明るい色の浴槽は諸刃の剣
真っ白な浴槽や明るい色の浴槽の場合、毎日見ている人からすると気がつかない色の付着がよくあります。主に浴槽の上から10センチくらいの場所に多いんですが、上の部分は新品同様に綺麗な浴槽なのに下部分(お湯に浸る部分)に染みがついていることが多いんです。
この染みには2つの原因があって、1つは入浴剤による色染みで2つ目は水道水による色染みなんです、実はこれって内覧に来た人には目立ってしまうんです。
売り家の内覧者は風呂場は入念にチェックします
家を買おうとしている人は誰であってもそこでの新生活をイメージしながら内覧をするものですが、そんなウキウキで内覧をしている人が気を引き締めてチェックするのが水回りです。
なので風呂やトイレやキッチンのように前の住人の汚れが残りやすいところは特に気にします。特に、トイレと風呂は奥さん以外も毎日使うところなので目を皿にしてチェックされる傾向があります。
トイレはそれほど見るところも少ないのでちゃんと掃除されていれば問題ありませんし、あまり便器などじっくり見たくないのでパッとしか見ない人もいるものです。ただし風呂場は違います!
そんな風呂場で最も多く、そして厳しく見られるのが浴槽(バスタブ)の汚れでして、ここで厄介になってくるのが汚れのように見える浴槽のシミなんです。
入浴剤のシミだったり、お湯の配管に使われている銅管と水道水が反応をすることで発生する染みが主な原因となります。このシミがそのままだと例え家の売値が相場並かお得感のある売値だとしても、ドン引きされて売れなくなる恐れがあります。
酸性洗剤やメラミンスポンジなどは浴槽を傷めてしまいます
ホームセンターなどでは浴槽の汚れ落とし用にいろんなものが売られていますが、バスタブの汚れが単なる湯垢なら洗剤をつかったり最悪の場合にはサンドペーパーの2000番あたりを使えば落とせないこともありません。
(私は過去に2000番を使って優しく擦り落としたことがありますがこれはオススメしません。)
売りに出してる家の浴槽ですから慎重に対処しないと傷がついてそこに汚れが浸透してしまうと売却後のクレームにもなりかねません。なので、数万円はかかったとしてもプロに依頼することをオススメします。
プロにかかれば染み落としや浴槽の塗装まで可能です
浴槽に染み付いた色を落とすノウハウはプロなら豊富で、原因に応じた対処方法を数多く持っています。
それは洗剤だったりお酢を使う方法だったり、プロ用の研磨機器を使って後に問題が起きないように磨き上げる方法など、いろいろあります。
作業は半日もあれば終わるものが多く、予算的にも数万円もあれば十分です。この数万円で家が早く売れるのならありがたいですし、値引きの交渉材料を1つ消し去ることができるので値引きで20万や30万という強気な交渉をふっかけられる事も防げます。
(近頃世間に出回っている書籍などでは、風呂場の汚れなどを理由に50万円くらいいっきに値引きを求めるアドバイスなども出回っているんですよ・・・。「言うのはタダ」みたいなノリです。。。)
どうしても落とすことができない浴槽の染みなら塗装という手も
浴槽の材質にもよりますが一般的な樹脂製のものなら浴槽そのものを塗装することも可能なんです。私は大家業をしていることもあり過去にアパートの1部屋で浴槽を塗装してもらった経験もあるんです。
アイボリーの浴槽に20年近く使ってきた傷や染み(入浴剤や水道水の水質が原因)が落ちなかったのと、見た目を新品のように見せたかったこともあり塗装をお願いしました。もちろん、無理に塗装をしてもらったわけではなくて、浴槽専用の塗装があるんです。
この時は15万円くらいかかったと思いますが、もしもあなたの売ろうとしている家が築20年以内のもので、売値も1000万円を超えるような物件なら10万や15万をケチらずに塗装をしてみるのも一つの手だと思います。
何せ見た目が綺麗になることで内覧者の反応も違ってきますし、それに不動産屋さんがお客さんを安心して連れてきやすくなるので内覧者数も増えることに繋がりやすくなりますよ。
このまま浴槽についた染みを放置して半年後や1年後に50万円や100万円の値引をして売るくらいなら、今スグにプロに磨いてもらったり塗装してもらう方が結果的にあなたの手元に入るお金が増える可能性の方が大きいと思います。(大半は磨きで対応できると思いますよ。)
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