家を売るのに住民票を移動させるタイミングですが、引っ越しをするタイミングで考えればOKです。
例えば、家を売りに出すと同時にすぐに新しい家に引っ越したり、賃貸物件に移り住む場合には、その引っ越しのタイミングで住民票を移します。
ちなみに、住民票を移したとしても家が売れる売れないには特に影響はありません。(ただし、後に紹介します印鑑証明書には影響があります)
家を売る際に大事なのは住民票ではなく登記簿
家を売る際には住民票は大事な要素ではなくて、あくまでも土地や建物の名義が売り主さんにあることを証明する登記簿の名義になります。
登記簿の名義を移すには通常は不動産屋さんが手配してくれた司法書士などによって、家が売れたお金を受け取ると同時に登記の名義を次の購入者の名義に書き換えてもらうことになります。
過去に私が売買契約をしてもらった時には、銀行の応接室を貸してもらいそこで売却額を受け取りましたが、その場に司法書士も同席して売買契約を見届け、後日に所有権者名義の書き換え(所有権の移転手続き)が完了したものを送ってくれました。
ちなみに、住民票の移転にはルールが定められていて「引っ越しした日から14日以内の届け出」とされています。
なので、もしも家が売れたとしても次の購入者さんさえ認めてくれるのなら、売れた家にその後も済み続けることはできるため、住民票の手続きはする必要がないということになります。
実際、家を売った後も済み続けている人はわりと沢山いて、事前に買い手と売り手とで話し合いをして売買契約書に「◯月◯日までは住み続ける」と記載しておけば何も問題にはならないんです。
例えば、家が売れたのが1月だとして、その家に住んでる家族に学校に通っているお子さんがいた場合などには、卒業のタイミングに合わせて3月末まで済み続ける条件で売買契約をすることもあるんです。
印鑑証明書の住所は有効期間3ヶ月なので注意を!
家を売る際には必要な書類として印鑑証明書があります。この印鑑証明書には住所が記載されているので、もしも契約の途中で印鑑証明書の住所が変わってしまったら面倒なことになります。
ちなみに、印鑑証明書の有効期間は3ヶ月となっているので、その3ヶ月という期間内に契約が完了すれば特に面倒なことはありません。ただし3ヶ月を超えてから契約が完了する場合には、印鑑証明書の住所に対して変更の処理が発生します。
もし契約途中で住所変更が発生しそうな場合には、事前に不動産屋の営業マンに伝えておけば、司法書士さんからのアドバイスをもらえるはずですから、あなたにとって都合の良い対処方法を選ぶこともできると思います。