家を売るのに内見は絶対に欠かせませんが、この内見を甘く見てると売れるはずの家も売れません。
そればかりか、内見のためにやるべきことをしてないと不動産屋さんにもそっぽを向かれてしまうリスクもあります。
でも大丈夫です。今までに家を何軒も不動産屋で売ってもらい、宅建資格やFP資格をもつ現役大家の私が内見を成功させるコツをご紹介します。
不動産屋さんが言いたくても言えなかったこともズバズバ書いちゃいます。
家を売る 内見のための準備
この内見のための準備が家を売ることを成功させるか失敗させるかほぼ全てを決めると言っても過言じゃありません。
まず、準備としてやることは以下のようなものがあります。
- 家の内外の掃除
- 外壁塗装などリフォームするなら先にやっておく
- スリッパの用意
- 空き家の場合は電気と水道を使える状態にする
- お隣さんなどへの声かけ
家の内外の掃除
家の内外の掃除は当たり前に思われるかもしれませんが、なかにはすでに売ると決めた家に対して関心を無くしてしまってる売り主さんも多いです。
家主さんからすれば見慣れてる光景なので、ホコリなど気にならないかもしれませんが、ちゃんと掃除をされたものとは明らかに違います。
まして、不動産屋さんや内見に来てくれる人というのは、他の家も見ているので目が肥えてます。
できれば最初はダスキンなどのハウスクリーニングを入れて、その後は自分達で拭き掃除や掃除機を使う掃除でキレイな状態をキープされることをおすすめします。
外壁塗装などリフォームするなら先にやっておく
外壁塗装などのリフォームをするつもりの場合には多少の値段の交渉を諦めてでも早く塗装してもらうことをオススメします。
内見が早くできればそれだけ売れる率も高くなりますし、内見が始まった後で外壁塗装をするのは足場を組まれて部屋が暗くなるので避けたいところです。
購入を検討している人に「塗装が終わってからもう一度見たい」なんて言ってくれる人はまずいません。
なので、内見に来た時にはすでに外壁塗装は仕上がってないと、そのお客さんは逃したも同然です・・・。
スリッパの用意
スリッパを用意しない人はかなり少ないですが、私は何度も中古の家を見に行った際に経験をしたことがあります。(大家業しているので中古の家を買うこともあるんです。)
で、玄関入ってスリッパがないと・・・私なんかは絶対に1歩も入りたくなくなります。新築なら入りますが中古の家に靴下で上がるのは無理です・・・
そうなると完全に戦意喪失で、この家はもういいや・・・次の家に行きましょ、となります。
気の利いた不動産屋さんだと予備のスリッパを車に載せてることもありますが、家を売る家主さんのマナーとしてキレイなスリッパをせめて5人分は用意しておきましょう。
5人というのは、夫婦と不動産屋さんの分に少し余裕をもたせた数ですが、もしお子さんを連れてきた場合でも5人分あればまず対応はできます。
もちろん、これには家主さんのスリッパは数に入れてませんよ。
空き家の場合は電気と水道を使える状態にする
空き家の場合には電気も水道も停めたままの売り主さんもいますが、これはダメです!
まず電気ですが、内見は夕方や夜になることもありますし、天気が悪い日なら南側の部屋でも暗いですよね。まして北側の部屋など日当たりが悪い部屋をちゃんと見ることができません。
内見に来る人は壁や天井に雨漏りのシミがないか?までしっかり見たくて来てるわけですから、そこで暗い室内を見せても買ってくれるわけがありません。
次に水道ですが、これは決して、トイレを使ってもらったり手を洗ってもらうためじゃありません。
キッチンや風呂場やトイレなどは、頻繁に水を流していないと排水パイプの途中にある水溜りが蒸発してしまうからです。
この水溜りは下水からの匂いや害虫が上がってこれないようにするためのものなので、空き家を売る場合には週に1回くらいは水回りは流水することをオススメします。
※ちなみに、空き家の時にはトイレは誰も使えなよいようにする注意が必要で、便座を開けられないようにサランラップをグルグルと巻いておくことをオススメします。
※勝手に使われて流してない・・・・冗談みたいなこんな話、実際にあるからです。。。。
お隣さんなどへの声かけ
内見が順調なほど家にやってくる人は多くなります。
そのため、家の前に路駐をしたり、車のドアの開閉がうるさかったりで、迷惑をかけることも多々あります。
また、空き家を売る場合には、親切心から「誰が来たんだろう?」とジロジロと見てくれることがありますw
ありがたい話ですが、内見に来た人からすれば近所の人に怪しそうな目で見られるのは迷惑な話です。
挙げ句、近所の人に「あんたら何?」と話かけられでもしたら、イメージは最悪です。
だって、もし購入したとしたら「あんたら何?」と声をかけてきた人とご近所付き合いをすることになるからです・・・
そんな声をかけられたら誰でも嫌な気分になりますよね。家を売るってそのちょっとした気分が大きく決断に影響するんです。
だから、家を売ることになったら、まず近所の人には「これから見学に来る人もいると思うので、その際にはご迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」と声をかけておくことが重要なんです。
私の経験では「うちの駐車場を使ってもいいよ!」と言ってくれた人がいたり「うちの息子が結婚するからうちが土地を買いたい」と言ってくれたこともあります。
とにかく、ご近所さんには最初に声かけですよ。
不動産屋が言えない内見前に本当はやってほしいこと
不動産屋さんが家の売り主さんに対して、内見前に言いたいけど言えないことがあります。
それは、引っ越しして空き家にしてほしい!です。
内見の場には私は購入者側としても何度も経験をしているので良く分かるんですが、値引きの話とか他の候補の家との話とか、同じ建物内に売り主さんがいては話づらいし不動産屋さんものびのびと駆け引きのトークもできません。
それに、何と言っても人が住んでる状態では満足できる内見はできません。これは断言できます!
家具はじゃまだし、生活をしている匂いがあるので購入後の自分たちのイメージがしづらいんですよね。
ところが「どこかに引っ越しして家は空けてください」なんて不動産屋としては絶対に言えません。
もし言えば、スムーズに売れなかった時に責任が取れないからです。
だけど、できれば賃貸物件にでも引っ越しをして、処分できない荷物はトランクルームのサービスを利用して一時的に放り込むなどした方が売れやすいのでオススメなんです。
もちろん保証はできませんが、私の体験上でも早く売れやすい印象は持ってます。