マンションを売却する際には誰しも不安な気持ちになりますよね。
実はそうした不安内容は皆さんほぼ同じだと言われています。
それでは上記の不安例と対策について具体的に紹介してみたいと思います。
内覧が入らない
いくら魅力がある物件でも売りに出してから内覧が入らない状態では話になりません。もし内覧が入らないとしたら考えられるのは「他の物件を優先されている」「売値がおかしい」「営業マンのやる気がない」このパターンが多いです。
ちなみに、営業マンにやる気がなくてもちゃんと売り出しさえしていて売値が相場並の価格なら内覧は入ります。また、営業マンがやる気にあふれていても、売値が高過ぎれば魅力はないですし安過ぎても”事故物件”と勘違いされて避けられてしまいます。
ただし!売値が相場より高くても「あなたのマンションに惚れ込んでくれたお客さん」と出会えればすぐに売れることも珍しい話ではありません。
内覧に関係した記事です
→ 売り家のチャイムを1万円でカラーモニターホン化して売値も内覧数もアップさせた
売値を下げても反応がない
売値を下げれば通常なら内覧希望者が増えるので何かしらの反応は嫌でも分かるものです。その反応が無いということは、値下げ幅が足りないかもしくはリフォームなどが必要なくらいに酷い状況か・・・という事が考えられます。
やっかいなのはマンションそのものが古びて見えて外壁にクラック(ひび割れ)などが目立ったり、外壁塗装が古くなっている場合です。この場合、いくらあなたの部屋が綺麗でも、売値は大きく下げないと売却は難しくなります。
ただし、賃貸物件として利用する目的でマンションを探している人(不動産投資家)などはそこまで気にしない事も多いのでそういった人になら純粋にあなたの部屋だけのチェックで購入を検討してもらえやすいです。
値下げに関係した記事です
不動産屋のつける売値に違和感を感じた
ご自身のマンションを売りに出した後に似たようなライバル物件を目にすることが増えると思います。そうなると、自分の物件の売値が相場並か、それとも大きく外れているかが何となく分かってきます。
そんな際に、「値段がおかしい」と感じるならすぐに他の不動産屋からも「売値がいくらになるか?」を聞くべきです。そうすれば、その「おかしい」と感じていることが合っているか、それとも単なる勘違いなのかが分かります。
もし付けられている売値がおかしいならすぐに売却依頼する業者は変えるべきです。(契約期間などを決めている場合にはひとまず契約解除を相談してみてください。だめなら期間終了を待ってから他所に変えましょう。)
売値に関係した記事です
→ 家の売値の決め方
ライバル物件だけが売れていく
住宅情報誌を見たりネットで売りに出てる物件をチェックしていると、あなたの物件のライバル達が先に売れていくのを目にする機会もあると思います。でも、あまりにもライバルの方が次々と売れていくようならあなの物件の売値がもともとズレている事が考えられます。また、不動産屋さんが「当て馬」としてあなの物件を利用していて急いで売ろうとしていないかもしれません。
この場合も、まずは他の不動産から売値がいくらになるか見積りをもらい、売値がズレていないか確認が必要です。問題はズレていない時で、その時は他の業者に売却依頼先を変えるのが無難です。
もし一生懸命に動いてくれていたとしても腕が悪いとダメですし、抱えているお客さんが物件とミスマッチなら相当先まで売れることがないからです。
ライバル物件に関係した記事です
→ ライバルの売り家が次々売れるのにあなたの家が売れない理由
→ 家を売るCMが増えきたらあなたの家のライバルも増えます!
やたらリフォームを勧めてくる
私が過去に売却依頼をしていたところに不動産売却といっしょにリフォーム業務も行っているところがありました。そういったところが全部ダメではありませんが、なかにはリフォームをさせて売却手数料とリフォーム費用の両方で儲けようとしているところも存在します。
本当にリフォームが必要かどうか?は複数の不動産屋に声をかければ簡単に分かります。もし売却依頼している業者以外にはどこにも物件を見てもらっていない場合には「リフォームしないと売れませんよ」なんて言われても確かめようがないから騙されやすくなります。
他社にも物件をチェックしてもらい、リフォームがなくても高く売ってくれるところがあればそこに売却依頼先を変えるべきですし、どこの業者も「リフォームが必要です」と言うのなら今の業者は本当にリフォームが必要だから提案をしてくれていたということが分かります。必ず他社の声を聞いてみてください。
リフォームに関係した記事です
古くて売れるかどうか不安
マンションの築年数が20年を超えていたり30年を超えていても大丈夫です!今時は「リノベーション」と呼ばれるオシャレなリフォームスタイルが流行しているため、古いマンションでも若い人たちには売れやすい傾向があります。
例えば、天井や壁はコンクリートをむき出しにしたり、5部屋ある物件を壁を抜いて広い2〜3部屋にしてみたりと、一昔前では考えられなかった方法で魅力を高めることができるんです。
そういった狙いで売却する場合には購入してくれるのは「普通の買い手」と「賃貸用に購入する不動産投資家」の2タイプになります。もし近所の不動産屋などに売却依頼をした場合には顧客に不動産投資家を抱えているところは極めて稀なので、全国展開をしているような大手の不動産業者にも声をかける必要があります。
不動産投資家なら資金が豊富にある人も多いのでローン審査などに時間がかからずすぐに売却できる確率も高いです。それに、節税目的の人も多いので急いで物件を見ずに買う人さえもいるんです。
いろんなタイプの買い手がいるのに「古い」というだけで不安になるのはちょっと早いですよ。
古いマンションに関係した記事です
売ったお金でローンの残りが払えるか不安
マンションを売りたいと思っているけどローンの残りが沢山ある・・・もし高値で売れなかったらどうしよう・・・
そんな時はこちらも参考にしてみてください
これらの方法ならきっと安心してローンも完済できるようになると思います。安く売られてローンの返済に不足額が出るなんて残念なことにならないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
近所に知られずに売りたいけどバレない?
近所の人にマンション売却の話が広まるといろんな噂を立てられたり、最悪の場合には「顔見知りだから安く売って!」なんて図々しい事を平気で言ってくる人もいます。近所に知られて良い事は何一つありません。
私の知り合いが経験した話だと、あまり仲が良くなかった近所の住人に売却を邪魔されたなんて話もあるくらいです。「上の部屋の人がうるさいらしいですよ」とか「下の部屋の人が神経質で足音とかすぐに文句言われますよ」など、ウソを疲れて嫌がらせを受けたそうです。
また、仮に仲が良い人ばかりだったとしても、あなたが売却した後に購入する人が変な人じゃないか心配なものです。なので、周囲の人が満足できる買い手でないともしかすると内覧時などにそっけない対応をされて購入希望者の意欲が削がれてしまうかもしれません。
とにかく、こういった事にならないためには購入希望者が「物件を見ずに買う人」か「買取業者」が最高です。そうした相手に売るためには見積りサービスさえ利用すれば簡単に出会うことができます。
近所に知られずに売ることに関係した記事です
隣近所の部屋にトラブルを抱えた人がいる
売却したい部屋の隣近所に大音量で音楽やテレビを見る人、もしくはゴミを通路に出す人、クレーマーで人付き合いがまともにできない人などがいれば、いくら値下げをしてもきっと売れません。
そういった時は、一般の購入者は諦めて買取業者に声をかけるのが無難です。もちろん、買取業者に声をかけるときも1社に限定して声をかけてしまうと安く買われる恐れがあります。
なるべく複数社に声をかけてそのことを各社に伝えるのが賢明です。そうすれば「他社に買われたくない!」という営業マンが高い買取り額を提示してくれやすくなりますよ。
ちなみに、普通の不動産屋さんは、「売却依頼を断る」ということはまずしないのでうっかり依頼できて安心していると時間だけが経過して大変なことになってしまいます。決して「売却依頼できた=売れる」ではありませんのでご注意ください。
1日でも早く売りたいけど売れる?
借金返済のためや他にまとまったお金が必要な場合には、1日でも早く売れてほしいってこともありますよね。そんな時は、「すぐにマンションが必要」という買い手に売るしかありません。タイミング良く「すぐに欲しい」なんて人はどこにでもいるわけじゃありませんが、有力な不動産業者ならそういったお客さんを抱えている確率は高いです。
でも1社や2社に声をかけたくらいではみつかるかどうかも分かりませんし、もしいたとしても金額の折り合いがつかなかったり、相手のローン審査が通らないという心配もあります。
ちなみに、私がマンションの買い替えをする時には新しく買う物件の売り主さんから「ローン審査に待てるのは10日間が限界です」と厳しいスケジュールを告げられることもあります。そんな時はネットの見積りサービスを利用して即座に5社ほどから見積りを集めて最高値で売ってくれる業者から順番に声をかけています。
そぐに買ってくれそうなお客さんを抱えている業者が見つかれば、数日のうちに売買の話がまとまるケースもありますよ。
早く売ることに関係した記事です
→ 住まなくなったマンション売るなら早くしないと税金で損します
売れる売れると言われて1年近くになる
「絶対に売れますから安心してください!」ってセリフ、もしかして何度も言われていませんか?それって何を根拠に言ってるんでしょうね。。。
通常、1年も売れなければそれまでに売値を大きく減らしてみるなど何か提案をされているかもしれませんが、腕が悪い不動産屋なら何をしてもダメかもしれません。接客対応が悪くてお客さんを逃しているのならあと何年任せてもきっとダメです。
また、営業マンはせっかく受けた売却依頼を手放したくないために、売れる気配がない物件でも「問い合わせは何件か入っています」などと調子の良いことを言ってあなたの気持ちを落ち着かせようとしているかもしれません。
問い合わせなんて1件もないのに「たまに入っています」なんて言う営業マンはわりといます。不安にさせたくなくて言っている人もいれば、適当にあしらうために言っている人もいるんですが、こればかりは見抜けないので難しいところです。
とにかく1年近くも売れない場合には同じところに任せ続けてもそのまま売れない可能性が大きいです。複数の不動産屋に声をかけて今の売値をどう思うか聞いてみるべきです。
とは言え、売却依頼をする前提でないと忙しい不動産屋などはそれこそまともに相手をしてくれないかもしれません。
なので一括見積りサービスを利用して複数社分の見積りをメールでもらってみるほうが手軽で早くチェックできてオススメです。
この結果が今の売値と大きく違う時には「売値が原因」だと分かりますし、値段にあまり差がない場合には単純に「不動産屋の腕が悪い」と分かります。